子どもたちに…いにしへのいろはことば : 島津日新公いろは歌<並製版>

島津忠良(原著) 
川畑耕二(著・文・その他、監修、翻訳、解説)

約500年前に生まれた「日新公いろは歌」を子どもたちへのことばに訳した1冊。和綴じから並製本+カバーに変更し読みやすく改訂。
かつて私たちには、ある『ことば』がありました。親から子へ、連綿と伝えられることば、それはことわざや言い伝え、迷信、いろは歌...様々な形で人々の口にのり、家や土地に伝えられました。
今、私たちは自分の言葉を手に入れようと躍起になり、時によって育まれてきた『ことば』たちを失いつつあるのではないでしょうか。
本書でご紹介する「日新公いろは歌」は、一五〇〇年代に、日本の九州最南端・薩摩半島の海沿いに位置する、鹿児島の加世田の地で生まれ、育まれてきた、昔からの『ことば』の一つです。
島津家中興の祖と呼ばれる、島津日新公忠良がいろは順に選んだ四十七首の人生訓、これは四五〇年以上前に作られました。しかし、一読していただければ、今なお鮮やかに語りかけてくる力に驚かされることでしょう。とはいえ、このことばは特別なことを述べているわけではありません。
「ものごとは後回しにしないほうがいい」「目上の人の話はきちんと聞く」など、当たり前のことがわずか三十一文字(みそひともじ)の中にいきいきと説かれています。先人たちの発見と動機づけに満ちた『ことば』に、人間の変わることのない本質を感じていただけることと思います。
本書では、右ページに「日新公いろは歌」原歌と大人向けの解説文を、左ページには子どもたちに向けたことばを配しています。
原歌は心地よいリズムを味わっていただけるよう、「五・七・五・七・七」に区切って表記いたしました。また、左ページの訳は日常の中で自然と口にする「耳から入ることば」を大切にしております。
ぜひ、お父さん・お母さんの声で子どもたちに語りかけてください。人間の素直な生き方をしめしたことばたちは、その家の『ことば』となります。
すぐには理解できないかもしれません。しかし、解説文を読みながら、一緒に口ずさんでいくことで、見えない力としてみなさんの心の中に根づいていくことでしょう。
苦しいとき、悩んでいるとき、目標をみつけたとき、幸せを感じるとき...、様々な人生の場面で、いにしへからの『ことば』が、みなさんの力となることと確信しております。


大きさ:19cm×14.8cm
ページ数:120ページ
初版:2022年
価格:本体1000円+税
対象年齢の目安:小学校低学年から大人・老人まで
ISBN:978-4-89274-041-1
型番 0404
定価 1,100円(税100円)
販売価格 1,100円(税100円)

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